■『アウトブリード』(河出文庫)
■『小説修業』小島信夫、保坂和志(中公文庫)
■『書きあぐねている人のための小説入門』(中公文庫)
■『小説の自由』(中公文庫)
■『小説の誕生』(中公文庫)
■『小説、世界の奏でる音楽』(中公文庫)
■『遠い触覚』(河出書房新社)
■『試行錯誤に漂う』(みすず書房)
|
このサイトの更新を停止し、英語フランス語版サイトのみを更新します。
|
村上春樹作品を「不動産鑑定士のように」詳細に読み込んで、作品の構造、キーになる概念やアイテム、謎の部分、背後にあるものを解き明かす。1では著名な「鼠幽霊説」が述べられている。
村上春樹作品の文学的達成や新しさはどこにあるのか?『1Q84』までの作品を時代背景や文学状況、またヒントとなる思想、物語の構造などを踏まえてわかりやすく分析する。
戦前から文学を読んできた著者が、ある種異端だという意味を含めて日本を象徴する作家となった村上春樹と村上龍とその本質と魅力、そして現代をまともに正面突破で論じていく。
『風の歌を聴け』から『ノルウェイの森』まで物語の深層にある意味や謎の部分を豊富な知識によって解き明かしていく。
福田和也氏によるポエティックな村上春樹レヴュー。
|
戦前〜戦中の気鋭の哲学者、三木清が自身の文学と哲学などの読書遍歴、どのように読書をするか、読書の効用、読書から学問や知識、知恵をどのように学ぶか、西田幾多郎やハイデッガーから学んだ時の思い出などを書いた読書論集。
ひとたび読書し始めるならば、落ち着かない心も落ち着き、憂いも忘れられ、不運も心にかかることなく、すべて読書に好都合な状態が生ずるであろう。いやいやながら始めて、やがて面白くなってやめられなくなる場合が多い。先ず読書することから読書に適した気分が出てくる。ひとたび読書の習慣を得れば、習慣があらゆる情念を鎮めてくれる。(p.113)