『フラ語動詞、こんなにわかっていいのかしら?』清岡智比古 (白水社、2002年6月)
フランス語習得のための難関である動詞の活用をやさしく丁寧に解説!!
フランス語の動詞の活用を初心者・入門者のために丁寧にかみ砕いて、くだけた言葉で授業風にやさしく解説した本。
「動詞とは何か?」「活用とは何か?」からはじめて、「原型の語尾は4種類だけ」「活用パターンは2種類だけ」といったように、フランス語の動詞の規則や原理をどのように思考すれば習得できるのかを念頭において説明が進行します。
vouloirとpouvoirの活用など例外を丁寧に指摘しながら、初心者が挫折しないように勇気づけながら、最も簡潔で効果的な解説がされます。
J’achèteになぜアクサン・テギュがついて発音が変化するかなど、活用と発音の関係についての解説が目からウロコでした。
発音や過去分詞についての簡単な説明がありますが、これらについては他の解説書が必要です。
仏検5級対応の最重要動詞70の活用表と仏検4級対応の重要動詞40の活用表があります。ここまでの数の動詞活用表が載っているのは、活用の本格的な専門書を除いては、文法書や大学の教科書でもないと思います。仏検4級まではこれでほぼ完璧です。
解説の中で筆者は、早口で実際に主語と動詞をを発音することを薦めています。活用を正しく習得するためにも先に発音とフランス語の綴りの読み方を先にある程度マスターしておく方がいいと思います。
やさしいフランス語の発音―CDとイラストで楽しく学ぶ
フランス語の綴りの読みかた―正しい発音の出発点
フランス語初学者卒業のために持っていたい一冊です。
フラ語動詞、こんなにわかっていいかしら?
新・リュミエール フランス文法参考書 森本英夫 三野博司 駿河台出版
新・リュミエール フランス文法参考書 森本英夫・三野博司 (駿河台出版、2000年11月)
フランス語文法参考書のスタンダード。
初級から中級、そして上級へ進むために必要なアルファベの読み方から3つの法まで、ほぼ全てのフランス語の文法事項が、図や豊富な例文を用いながら、適度な難易度で丁寧に解説されたフランス語文法参考書の決定版です。
高度な文法書にありがりな言語学的な文法事項のマニュアルではなく、読む・書く・コミュニケーションを意識した少しくだけた説明がされます。が、日本語・フランス語の文法用語もしっかり習得できます。
この本の解説を何度も読んで、例題をやって、リーディングやリズニング、ライティング、文法の問題集でわからないところがあったら参照する、ということを何度も何年も繰り返すのが、ひとつの最も有効なフランス語の勉強法のひとつです。
フランス語学習者は、リファレンスとして長く愛用していくことになる必携の一冊です。
前半はよみがなが付いていたり、発音記号が載っていたりといように、初級から上級まで対応していますが、ただし、全くの初学者の方には難しいと思います。
全くの初学者の方には『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』をお薦めします。
それでは。
Bonne soiree!!
フランス語 初心者からマスターまでオススメの教材ページ
フランス語 私の推薦する入門書・教材ランキング・ページ
初心者のための学習順フランス語入門書・参考書リスト
フラ語入門、わかりやすいにもホドがある! 清岡智比古 白水社
フラ語入門、わかりやすいにもホドがある! 清岡智比古 (白水社、2003)
もっとも簡潔で過不足がなく面白いフランス語文法書!!
初学者が始めに手に取るべき文法書です。
ラフな書き方(オネエ言葉っぽい)で余談を交えながら、フランス語の文法について最小限かつ過不足のない実践的な説明をしていきます。各章の並べ方が体系的ではない感じもしますが、全くフランス語を知らない初心者が文法の基礎を理解することを考えて作られた良書です。初学者の方は、毎日、1章か2章づつゆっくり覚えていきましょう。
デメリットを挙げるとすれば、反過去と複合過去の感覚といった詳細な説明やマイナーな文法用語の記述がなく、例文が書く事項や表現に一つと少なく、例題が少ない、発音記号が用いられてないのでカタカナで読んでしまう、数詞や序数・量の表し方などの付随的な説明がないことでしょうか。直接法・条件法・接続法と各時制の関係といった複雑な文法事項の習得にはより詳細な文法書が必要です。
それでは。
Au revoir!!
フランス語 初心者からマスターまでオススメの教材ページ
フランス語 私の推薦する入門書・教材ランキング・ページ
初心者のための学習順フランス語入門書・参考書リスト