ブリティッシュ・イングリッシュ イギリス英語とその発音 参考書リスト

■『イギリス英語リスニングCD』大杉正明(アルク)

ブリティッシュ・イングリッシュの単語とセンテンスの発音(の規則)とアクセントから、アメリカン・イングリッシュとの違いまで基礎から優しく解説した教材です。ブリティッシュ・イングリッシュを知るための最初の一冊として推薦します。

■『イギリス英語のリスニング ゆっくりだから聞きとれる!』クリストファー・ベルトン(DHC)

UKの文化や風習についてのエッセイと、それのネイティヴ・スピーカーのリーティングが収録されたCDによってブリティッシュ・イングリッシュを学ぶ教材です。

■『LIVE from LONDON』岡田久恵、ジャパンタイムズ(ジャパンタイムズ)

UKで収録された音声とそのテクストや会話によってブリティッシュ・イングリッシュの知識やリスニング能力を強化するための教材です。内容はすべてイギリス文化に関するもので読み物としても面白いです。

■”Divided by a Common Language: A Guide to British and American English” by Christopher Davies, Houghton Mifflin Harcourt

アメリカ人のためにアメリカン・イングリッシュとの比較の実例によって書かれたブリティッシュ・イングリッシュ解説書です。

■”Philosophy in an Hour” series by Paul Strathern, HarperCollins Publishers

それぞれの哲学者の哲学が60分で解説されたシリーズです。オーディオブック・ヴァージョンはとても聞きやすい発音のブリティッシュ・イングリッシュのナレーションで収録されていて、私はBEの習得の教材としてお薦めします。

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『ロンドン発!今どきのイギリス英語 ネイティヴのイギリス英語表現』キャサリン・フランセス、ディビッド・セイン(明日香出版社)

『ロンドン発!今どきのイギリス英語 ネイティヴのイギリス英語表現』キャサリン・フランセス、ディビッド・セイン(明日香出版社、2008年2月)
イギリスで今使われているリアルなスラングや口語表現を紹介!!
全体の構成は、「日常のひとこと」「気持ちを表す表現」「恋愛・結婚、男と女」「日常生活」「学生生活、若者ことば」「人に関する表現」「食べる、飲む」「社会生活」「日常の行為」「イギリス人とアメリカ人の会話」の各Chapterに分かれます。それぞれのChapterには6個ほどのSectionがありそこに表現やフレーズが収録されています。
本文のページの構成は1ページの上下半分でひとつの表現を取り上げています。それぞれの表現の項目では、まず取り上げる表現と日本語訳が紹介され「スラング度」と「アメリカで通じる度」が3段階で表示されています。次にAとBのひとつの発言づつのダイアログとその日本語訳があります。次に「解説」として表現の意味やニュアンス、それを使うシチュエーション、アメリカン・イングリッシュとの違いなどの解説があります。その下には「普通に言うと」として、スラングや口語ではない通常の表現が掲載されています。
Chapter 10の「イギリス人とアメリカ人の会話」では、まずいくつかの表現が提示され、その表現が使われた4つの発言のアメリカ人とイギリス人のダイアローグがあります。ダイアローグがブリティッシュ/アメリカンでの表現の意味の違いに驚いたり、コミュニケーションがすれ違いに終わる、というものがほとんどです。ページ下部には解説があります。
CD一枚付きで、ブリティッシュ・イングリッシュの男性と女性のネイティブ・スピーカーによるナレーションが収録されています。まず、取り上げる表現が読まれてダイアログが読まれてます。発音は普通のブリティッシュ・イングリッシュです。
「イギリス人とアメリカ人の会話」でのアメリカ人役は、アメリカン・イングリシュのネイティヴ・スピーカーです。
収録されている表現や単語、イディオムは、イギリスでよく使われているスラング表現、イギリス人の間で使われている独特の表現、若者の間で使われているカジュアルな表現です。特定の地域で使われている表現ではなくイギリス全土で使われている表現を取り上げています。
取り上げられている表現は、例えば、「Watchya!」「Tickey-boo!」「Lovely-jubbly!」「chippy」「get some zeds」「take the Mickey」「apple and pears」など口語的な表現やスラングばかりです。
基本的な英語力とブリティッシュ・イングリッシュの知識があって、さらにブリティッシュ・イングリッシュを深く知りたい方、留学や旅行を予定している方、イギリスの映画やドラマ、小説を理解したい方にオススメです。
Cheerio!! Pip-pip.

『イギリス英語教本ベーシックコース』クリストファー・ベルトン、渡辺順子(研究社)

『イギリス英語教本ベーシックコース』クリストファー・ベルトン、渡辺順子(研究社、2004年11月)
ブリティッシュ・イングリッシュで英語を復習!!
ブリティッシュ・イングリッシュを用いて書かれた英語の基礎を学んだり、復習・確認を行うための本です。
全体の構成はレヴェル順に6つのLESSONで構成されます。各LESSONは「PART 1 背景」「PART 2 会話」「PART 3 練習問題」の3部で構成されそれぞれ「語彙」「文法」「用法」の3つのパートが付加されています。
PART 1では、まずメインになるスクリプトとその日本語訳があって、その後にスクリプトで使われた「語彙」が紹介され、次にスクリプトに関連する「文法」の解説があり、表現の注意点や単語やイディオムの使い方を紹介した「用法」があります。PART 2では、スクリプトが1組か2組のダイアログになっています。「語彙」のコーナーでは、ブリティッシュ・イングリッシュのヴォキャブラリーがアメリカン・イングリッシュとの比較を交えて紹介されます。PART 3は、文法問題や和訳・英訳の練習問題になっています。
CD一枚付きで、PART 1のスクリプトとPART 2のダイアログ、PART 3の問題や解答(英語の部分)のナレーションが収録されています。ナレーションは、パートやダイアログの役割毎にブリティッシュ・イングリッシュを話す男性と女性が行っています。男性の発音がブリティッシュ・イングリッシュなのですが、違和感のある少し日本人っぽい発音です。もしかしたらネイティヴ・スピーカーではないのかもしれません。
この本は「ブリッティッシュ・イングリッシュの文章と音声で構成された英語教本」で「ブリティッシュ・イングリッシュの解説書」ではありません。
文法や表現の解説がネイティブの目線によって書かれているのが特徴でしょうか。
英語から離れていて、ブリティッシュ・イングリッシュを学ぶ目的がある人、ブリティッシュ・イングリッシュに興味がある人・好きな人などにオススメです。
Cheers!!