『英単語・熟語ダイアローグ 1800』秋葉利治・森秀夫(旺文社)

『英単語・熟語ダイアローグ 1800』秋葉利治・森秀夫(旺文社、2005年9月)
長めの対話文でヴォキャブラリーだけではなく、リスニングを中心に総合的な英語力をアップ!!
575ページ、1800語収録(番号がふられていないので正確な数はわかりません)の対話文を軸にした単語・熟語集。
全体は「日常生活」「慣習・制度」「娯楽・レジャー」「健康・医療」「環境問題」「ビジネス」「科学技術」「政治」「法律」「社会問題」の10のテーマに分かれてトピックが収録されています。「日常生活」と「慣習・制度」以外は、日常的な会話ではなく、一定程度、知的な会話が中心です。
それぞれのトピックは、4ページから6ページで1ページから1.5ページほどダイアローグがあり、日本語訳が0.5ページほどあります。それから、アメリカ文化や英語表現のTipsがあり、それぞれのトピックに関連するトピックに関連する「トピックワード」が1ページほど掲載され、それに「基本重要語」が1~2ページ続きます。「トピックワード」と「基本重要語」には、品詞の種類と日本語訳が一つか複数、それに例文や派生語、類義語、反意語、その語句を含んだ表現が載せられています。
ナレーションが収録されたCD3枚付きです。ナレーションはダイアローグの部分のみで、ネイティブ・スピーカーによるナチュラル・スピードによるもののみが収録されています。それぞれのダイアローグは1分から1分30秒ほどです。
英語の中級の基本ヴォキャブラリーを増やすこととニュース英語などを理解するための専門的なタイムリーなヴォキャブラリーやタームを習得することの両方に対応しています。
単語・熟語だけではなく、ダイアローグを読んだり聴いたりすることでリスニング、リーディングの能力もアップできる教材です。ギ逆に云えば、ある程度リスニング・リーディングの能力がないとついていけません。
姉妹編の『英単語・熟語ダイアローグ 1200』とはだいぶレヴェルに差があります。『1200』をマスターしたからといってこの本にすぐに取りかかるのは無理だと思います。
『DUO3.0』を終えられて、他に発音や文法、リスニングの能力や知識をある程度もっている方がヴォキャブラリーを中心とした英語力をアップされるのに最適の教材です。
Goodbye!! See you agein!!

『中学英語を復習して英会話がペラペラになる本』巽一朗(中経出版)

『中学英語を復習して英会話がペラペラになる本』巽一朗(中経出版、1997年1月)
中学文法を独自の方法で復習しながら、表現力・会話力を鍛える参考書
構成は大きく「be動詞」「一般動詞」「時制」「助動詞」「現在完了、比較・最上級、受け身、前置詞」「会話のつながりのための表現」「日常会話のための表現」の7つのステップに分けられています。本文は、基本的に見開き2ページがペアで「Lesson」と「文型表」の2種類があります。Lessonは、会話の例文とその単語・熟語の解説、例文で出てきた表現の解説になっています。一部、表現が列挙されているだけのページもあります。文型表は、文法事項や「肯定・疑問・答えの表現」のセットを表にまとめてわかりやすく解説しています。
CDには、Lessonの例文が「日本訳の会話→スロー・スピードでの英会話→ナチュラル・スピードでの会話」で収録されています。
Lessonでは、簡単なヴォキャブラリーや文法で、日本人があまり使用することのない表現をする方法を解説します。例えば、「This isを人の表現に使う」「同じ単語を繰り返さないためにoneを単数の代名詞として使用」「”が大好きだ”の意味のlove」「経験をするという意味でのhave」「becauseとsoの違い」「wearは服以外にも使う」などです。
文法の基礎を確かにすることと同時に、表現や実際の会話を志向した説明がされます。
文型表は「単数の文・複数の文の比較」「時刻の表現」6ページもある「前置詞の意味」などが非常にわかりやすいです。
初心者で会話や表現ができることを目標している方だけではなく、すこし気分を変えて英文法の復習や確認をしたい方にオススメです。

『英語の発音が正しくなる本』鷲見由理(ナツメ社)

『英語の発音が正しくなる本』鷲見由理(ナツメ社、2000年1月)
母音子音の発音記号ひとつひとつの発音を「発音記号の発音の習得」→「発音と綴り字の関係」→「単語の発音問題」の3段階で習得していく参考書です。
前半は母音編で、後半は子音編です。
それぞれの発音は4ページで構成され、1ページ目に単独での発音の練習とその発音を含んだ単語の練習、2ページ目には発音をしている女性の口元の写真と似ている発音との比較での発音の練習と言葉遊び、3ページ目は綴りと発音の関係とその発音の練習、4ページ目にはさらに発展的な発音と綴りの関係についてと発音に関しての練習問題が掲載されています。
CDは2枚組で、1枚目は母音編、2枚目は子音編の大ヴォリュームです。ナレーションは、1トラックごとにネイティヴの男性と女性が行います。
「綴りと発音の関係を理解しないと発音は理解できない」というコンセプトで綴りが重視されているのが特徴です。40パーセントくらいは「スペリング」についての参考書といってもいいくらいです。「a」系統の発音と綴りの関係についての解説が優れていると思います。
”発音の方法”についての解説は『英語耳』や『英語舌のつくり方』の方が優れています。あまりくわしい発音のコツについては書かれてませんし、写真やイラストもあまり意味がありません。この本は、他の本で一応発音を習得して、さらに綴りを含めた発音の能力や理解力を深めたい方にオススメします。
学校英語や受験英語での発音問題の対策としても使えると思います。