バロック音楽
J. S. バッハ(1685 – 1750)
『平均律クラヴィーア曲集 第1・2巻』(ヘレン社)
「ピアノの旧約聖書」と呼ばれるバッハの鍵盤音楽を代表する作品です。エチュードとしての面もあり、プロのピアニストが毎日の練習に用いることがあります。
難易度:4 – 4.5/5
古典派
ハイドン(1732 – 1809)
『ハイドン ソナタ集 1・2』(全音楽譜出版)
古典派のパイオニアであり、現在のモノフォニー音楽を確立したハイドンのピアノソナタ集です。私はシンプルで素朴な響きが好きですが、人によっては退屈に感じるかもしれません。
難易度:3.5 – 4/5
モーツァルト(1756 – 1791)
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調』(全音楽譜出版)
室内楽曲のアイネ・クライネ・ナハトムジークをピアノ・ソロにアレンジした中級者向けの楽譜です。
難易度:3/5
『6つのウィーンソナチネ』(全音楽譜出版)
難易度:3.5/5
ロマン派
ショパン(1810 – 1849)
『ショパン ワルツ集(遺作付)』(全音楽譜出版)
多くのピアノを弾く人が弾きたいと願うショパンのワルツ集です。ショパンの曲としては比較的容易で、リズムや運指が楽しい最高のワルツです。
難易度:4/5
シューマン(1810 – 1856)
『シューマン 子供の情景とアベッグ変奏曲』(全音楽譜出版)
難易度:4/5
後期ロマン派
フォーレ(1845 – 1924)
『フォーレ ピアノ小品集』
難易度:3 – 4/5
グリーグ(1843 – 1907)
『抒情小曲集 1・2』(音楽之友社)
中級者と中級者の上級者の間に最適で、コンサートレパートリーにもなり、北欧のテイストや印象派や近代音楽の感覚もあるグリーグ『抒情小曲集』の全曲がまとまった楽譜です。
難易度:3 – 4/5
印象主義
ドビュッシー(1862 – 1918)
『ドビュッシー ピアノ小品集』(全音楽譜出版)
「月の光」「夢想」(夢)「ワルツ・ロマンティック」などドビュッシーの中で比較的難易度の低い小品が収められたピアノ曲集です。収録曲3曲が下記の『ピアノアルバム』と重なりますが、「月の光」はアレンジが簡単なヴァージョンです。
難易度:3 – 3.5/5
『ドビュッシー ピアノアルバム』(全音楽譜出版)
「アラベスク一番」「ゴリウォークのケークウォーク」「雨の庭」など『ピアノ小品集』よりやや難易度の高い曲が収められいます。
難易度:3.5 – 4/5
ラヴェル(1875 – 1937)
『ラヴェル ピアノ作品全集 1・2・3』(全音楽譜出版)
難易度:4.5 – 5/5
近代音楽
エリック・サティ(1866 – 1925)
『エリック・サティ・ピアノ全集 1・2』(ドレミ楽譜出版社)
全音ピアノライブラリーの『サティ ピアノ作品集』より、コンパクトにスコアがまとまった、プレイヤー向けの弾きやすい楽譜です。
難易度:1.5 – 4/5
エンリケ・グラナドス(1867 – 1916)
『詩的なワルツ集』(全音楽譜出版)
難易度:3.5 – 4/5
日本の音楽
瀧蓮太郎(1879 – 1903)
『「荒城月」の主題による変奏曲』(全音楽譜出版)
難易度:3.5/5
『ピアノのための二つの小品/滝廉太郎』(全音楽譜出版)
難易度:3 – 3.5/5
三善晃(1933 – 2013)
『ピアノ曲集 音の栞』(河合楽器製作所・出版事業部)
難易度:3 – 3.5/5
その他
『イタリア ピアノ小品集』(音楽之友社)
スカルラッティやチマローザ、クレメンティ、ロッシーニ、レスピーギなどバロックから近代までのイタリアの作曲家の中級者向けの名曲、佳作が収録されたオムニバスの楽譜です。
『アメリカ ピアノ小品集』(音楽之友社)
『イギリス ピアノ小品集』(音楽之友社)
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