プロフィール
Nunu(Nunu Kiefer)は、ベルリン在住の謎めいた女性コンポーザー・ピアニストである。日本人作曲家で音楽プロデューサーの小瀬村晶が主宰するレーベル、Scholeから2枚のピアノ・ソロ・アルバムのみをリリースしている。彼女の曲はとてもシンプルでミニマル、メランコリックだがピュアでとても貴重だ。彼女の作曲と演奏は、世界における永遠の宝物だと思う。しかし、彼女の情報はインターネットにも本にも全く存在しない…。
ソロ・アルバム
Nunu (Schole, 2011)
2011年にリリースされたヌヌのデビュー・アルバム。アコースティック・ピアノや電子ピアノで演奏された7曲の短いピアノ・ソロ曲で構成されている。
1曲目の “Wa1c Oo “は. 2曲目の “Hokku “と “Kimidoll “はアルペジオをベースにした即興的でスウィングするミニマルな曲。「チェブラーシカ」はシンプルでメランコリックだがエレガントなピアノ曲。「ショコラ」は、ニュートラルで平凡なムードのシンプルなピアノ曲。「Serce Polska “と “Alb “は地味で簡単だが、素晴らしくエモーショナルで哀れなピアノ曲。そして、どの曲も彼女自身が録音したものなのだろう、音は荒いが、手作り感があり、親しみを感じる。
彼女の作曲と演奏はちっぽけで哀れだが、不思議なほど美しくエレガントで、異質さと多文化的なムードを持っている。このアルバムは、今日の音楽の宝物、あるいは宝石だ。一人でも多くの人に聴いてもらいたい。
1 Wa1c Oo
2 Hokku
3 Kimidoll
4 Cheburashka
5 Chocolat
6 Serce Polska
7 Alb
Things I wasn’t able to tell you (Schole, 2021)
“Things I wasn’t able to tell you”は、ヌヌのセカンド・アルバムである。デビュー・アルバム『Nunu』以来10年ぶりのリリースとなる。
全10曲入りで、1曲目と8曲目はピアノをベースにしたアンビエントやエレクトロニカで、コプフキノとのコラボレーション。続く9曲はすべてアコースティック・ピアノまたはエレクトリック・ピアノによるピアノ・ソロ曲。
ファースト・アルバムのミニマリズム、メランコリックで哀愁漂うフィーリングを踏襲している。また、このアルバムの作曲、ピアノ演奏、雰囲気はより洗練され、エレガントで繊細になった。このアルバムは、彼女の平凡な日々を暗示し、思い出させてくれる。このピュアで貴重なアルバムは、あなたの穏やかな日常にマッチする音楽だと思う。
1 Yesterdays (with Kopfkino)
2 The 27th of February
3 After Seven Years
4 Love You So
5 Nineteen Eighty Four
6 Daydream
7 Only You Can Make Me Cry So Bad
8 In Between (with Kopfkino)
9 Daysinady
10 The Fairy