<内集団と外集団>
社会的関係には親族・隣人・取引などの関係を契機として献身や愛情の対象となり、「われわれ」として捉えられる強い結びつきをもつ人々と、結びつきの弱い、あるいは競争・闘争のなどの対立関係にあり「彼ら」「よそもの」として捉えられる人々に分化する。
<内部志向型>リースマン
共同体的社会関係を基盤とする伝統的社会の停滞性をその内側から打破し、近代的な社会諸関係を主体的に形成してきた諸個人の社会的性格。フロムの<貯蔵的性格>に類似しており、所有と獲得に快楽を感じ、絶えず超自我と自我とエスとの内面的緊張に生きている。
<内面化>
外的客体のもっている意味が、個人のなかに取り入れられ、パーソナリティの構成要素として確立されること。
<日本的経営>
労使関係における年功序列賃金と終身制雇用と企業別組合、充実した企業内福利厚生、経営意志決定における稟議制度、政府と企業との密接な関係、そしてその集団的思考・行動様式など。経済の急成長と高い生産性を、経営行動様式の独自性から探ろうとしてこの概念が浮上した。
<認識論的切断>アルチュセール
あるパラダイムが他のものに取って代わられること。クーンの<パラダイム革新>と同様。
<ノマドロジー>ドゥルーズ、ガタリ
ヒエラルキー的国家の内部性に対して移動的部族の外部性を、定着・安定的な「定理的モデル」に対して生成・力動的な「問題的モデル」を強調する遊牧論。