1917 – オリジナル・ディキシーランド・ジャズバンドによるファースト・レコーディング。(ディキシーランド・ジャズ)
1921 – キッド・オリーによる黒人ミュージシャンの初レコーディング。(クレオール・ジャズ)
1924 – ルイ・アームストロングがニューヨークのジャズシーンに登場。(シカゴ・スタイル)
1927 – デューク・エリントン・オーケストラによるコットン・クラブの公演が大成功。(スウィング・ジャズ)
1935 – エラ・フィッツジェラルドがデビュー。(ヴォーカル・ジャズ)
1938 – ベニー・グッドマン、カーネギー・ホールで初公演。(スウィング・ジャズ)
1940 – ミントン・ハウスにおけるジャズ・セッションが本格化。(ビバップ)
1942 – チャーリー・パーカー、本格的にニューヨークのジャズ・シーンにデビュー。
1946 – ウッディー・ハーマン楽団やベニー・グッドマン楽団など著名なビッグバンドが解散。(スウィング・ジャズの終焉)
ビリー・ホリデー『奇妙な果実』(ヴォーカル・ジャズ、ジャズ・ブルース)
1947 – チャーリー・パーカー『オン・ダイアル』(ビバップ)
1948 – マイルス・デイヴィス九重奏団、ロイヤル・ルーストで公演。(クール・ジャズ)
1949 – レニー・トリスターノとリー・コニッツ、プレステージ・レコードからレコーディング・デビュー。(ウェスト・コースト・ジャズ)
チャーリー・パーカー『チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス』
マイルス・デイヴィス『クールの誕生』(クール・ジャズ)
1952 – コンテンポラリー・レコードとパシフィック・レコードが設立される。(ウェストコースト・ジャズ)
1953 – ジェリー・マリガン『オリジナル・カルテット・ウィズ・チェット・ベイカー』(ウェストコースト・ジャズ)
1954 – アート・ブレイキー・クインテット、バードランドにおいて公演。(ハード・バップ、ファンキー・ジャズ)
チェット・ベイカー『チェット・ベイカー・ストリングス』(ウェストコースト・ジャズ、ヴォーカル・ジャズ)
1955 – チャーリー・パーカー死去。
1956 – マイルス・デイヴィス「マラソン・セッション」を敢行。(ハード・バップ)
モダン・ジャズ・カルテット『ジャンゴ』(ハード・バップ、ポスト・バップ)
ソニー・ロリンズ『サクソフォン・コロッサス』(ハード・バップ)
チャールズ・ミンガス『直立猿人』(ポスト・バップ)
1957 – マイルス・デイヴィス『バグス・グルーヴ』(ハード・バップ)
1958 – マイルス・デイヴィス、モード・ジャズ奏法を取り入れ『マイルストーンズ』をリリース。(モード・ジャズ)
オーネット・コールマン、アルバム『ジャズ来るべきもの』によってデビュー。(フリー・ジャズ)
1959 – マイルス・デイヴィス、モード・ジャズの完成形であるアルバム『カインド・オブ・ブルー』をリリース。(モード・ジャズ)
デイヴ・ブルーベック、変拍子を採り入れたアルバム『タイム・アウト』をリリース。収録曲「テイク・ファイヴ」がヒット。(クール・ジャズ)
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ『モーニン』(ファンキー・ジャズ、ハード・バップ)
1960 – ジョン・コルトレーン、マイルスから独立し自身のカルテットを結成。『ジャイアント・ステップ』をリリース。(ハード・バップ、モード・ジャズ)
マイルス・デイヴィス『スケッチ・オブ・スペイン』
ウェス・モンゴメリー『インクレディブル・ジャズ・ギター』(ハード・バップ、ギター・ジャズ)
ビル・エヴァンス、モード・アプローチを採り入れスコット・ラファロ、ポール・モチアンによって構成されるピアノ・トリオによる高度なインタープレイが展開される至高のピアノ・トリオ・アルバム、『ポートレート・イン・ジャズ』をリリース。
1961 – ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビー』(モード・ジャズ)
1963 – スタン・ゲッツ『ゲッツ/ジルベルト』(ボサ・ノヴァ)
アントニオ・カルロス・ジョビン『ザ・コンポーザー・プレイズ』(ボサ・ノヴァ)
リー・モーガン『ザ・サイドワインダー』(ジャズ・ロック)
1964 – マイルス・デイヴィス、ハービー・ハンコックとウェイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスと共に「第2期黄金クインテット」を結成。(新主流派)
フリー・ジャズ・ミュージシャンが集結してビル・ディクソンの開催により「ジャズ革命の十月」が開催。オーネット・コールマンやセシル・テイラー、ギル・エヴァンス、アーチー・シェップ、ドン・チェリー、ファラオ・サンダース、ポール・ブレイが参加。(フリー・ジャズ)
ジミー・スミス『ザ・キャット』(ファンキー・ジャズ、オルガン・ジャズ)
1965 – ハービー・ハンコック『処女航海』(新主流派)
ジョン・コルトレーン『至上の愛』(モード・ジャズ、フリー・ジャズ、アヴァンギャルド・ジャズ)
1966 – ジョン・コルトレーン『アスセション』(フリー・ジャズ、アヴァンギャルド・ジャズ)
ウェイン・ショーター『スピーク・トゥ・エヴィル』(新主流派)
1967 – ジョン・コルトレーン死去。
マイルス・デイヴィス『マイルスマイルス』(新主流派)
1968 – マイルス・デイヴィス、アルバム『マイルス・イン・ザ・スカイ』において電子楽器とロックのリズムを採り入れる。(ジャズ・ロック、フュージョン)
ウェス・モンゴメリー『ロード・ソング』(フュージョン、ポップ・ジャズ)
1970 – マイルス・デイヴィス『ビッチェズ・ブリュー』(フュージョン、ジャズ・ロック)
1971 – ウェザー・リポートがデビュー。(フュージョン)
1972 – リターン・トゥ・フォーエバーがチック・コリアにより結成。(フュージョン)
マイルス・デイヴィス『オン・ザ・コーナー』(ジャズ・ファンク)
1973 – ハービー・ハンコックのバンド、ヘッドハンターズが結成されファースト・アルバム『ヘッドハンターズ』をリリース。(ジャズ・ファンク、フュージョン)
ドナルド・バード『ブラック・バード』がブルーノート・レコード史上最高のヒットを記録。(ジャズ・ファンク)
キース・ジャレット『ソロ・コンサート』(ピアノ・ソロ)
1974 – キース・ジャレット『デス・アンド・フラワー』(フュージョン、アヴァンギャルド)
1976 – ハービー・ハンコックが60年代のマイルス・デイヴィス第二期黄金クインテットのメンバーによるVSOPクインテットを結成。(新主流派)
スタッフ『スタッフ』(フュージョン、ジャズ・ファンク)
ジャコ・パストリアス『ジャコ・パストリアスの肖像』(フュージョン)
ジョージ・ベンソン『ブリージン』(スムース・ジャズ)
1977 – リー・リトナー『キャプテン・フィンガーズ』(フュージョン、スムース・ジャズ、ジャズ・ギター)
スティーリー・ダン『彩(エイジャ)』(ジャズ・ロック)
1978 – ラリー・カールトン『ラリー・カールトン』(フュージョン、スムース・ジャズ、ジャズ・ギター)
1980 – ウィントン・マルサリス、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに加入しデビュー。比類なきプレイがセンセーションを起こす。(新伝承派)
1981 – ウィントン・マルサリス『ウィントン・マルサリスの肖像』(新伝承派)
マイルス・デイヴィス、マーカス・ミラー、サックス奏者ビル・エヴァンスとのコラボレートによるアルバム『マン・ウィズ・ザ・ホーン』ライヴ・アルバム『ウィー・ウォント・マイルス』によりジャズ・シーンにカムバック。
ジャコ・パストリアス『ワード・オブ・マウス』(フュージョン)
1982 – ジョージ・ウィンストン『デセンバー』(ネオクラシカル、ニューエイジ)
1983 – キース・ジャレット、ゲイリー・ピーコック、ジャック・デジョネットとスタンダード・トリオを結成。(新伝承派)
ヒップ・ホップ・サウンドとスクラッチをフューチャーしたハービー・ハンコック『フューチャー・ショック』が大ヒット。(エレクトロ・ファンク、インストゥルメンタル・ヒップ・ホップ)
1985 – ブルーノート・レコードの再開。
スタンリー・ジョーダン『マジック・タッチ』(フュージョン、スムース・ジャズ、ジャズ・ギター)
ブランフォード・マルサリス、オマー・ハキムといったジャズ・ミュージシャンがスティングのアルバム『ブルー・タートルの夢』に参加。(ポップス・ロック)
1986 – マイルス・デイヴィス、マーカス・ミラー、プロデュースによるアルバム『Tutu』をリリース。(フュージョン、ポップ・ジャズ)
1987 – ジャコ・パストリアス死去。
1990 – アート・ブレイキー死去。
1991 – マイルス・デイヴィス死去。
1992 – ジャズ・ラップ・グループUS3『カンタループ』によりフルーノートからデビュー。(ジャズ・ラップ、アシッド・ジャズ)
マイルス・デイヴィス『ドゥー・バップ』(ジャズ・ラップ、ヒップホップ)
1993 – マーカス・ミラー『ザ・サン・ドント・ライ』(フュージョン)
ジョシュア・レッドマン『ジョシュア・レッドマン』(新伝承派)
◻︎参考文献
『名盤できくジャズの歴史 1910s〜1990s』スイング・ジャーナル(スイング・ジャーナル社、1993)
『ジャズ完全入門! 』後藤雅洋(宝島新書、2006)
『面白いほどよくわかるジャズのすべて―ジャズの歴史から聴き方・楽しみ方まで (学校で教えない教科書)』澤田俊祐(日本文芸社、2007)
『新書で入門 ジャズの歴史』相倉久人(新潮新書、2007)