<政党帰属意識/政党支持態度>
政党帰属意識は長期的要因(アメリカ)「私はデモクラットである」というように幼い頃から強く政治的社会化される中で生まれた帰属意識。日本では、政治的社会化がなされず特定の政党へ心理的に帰属しないので、政党支持態度という概念がなじむ。
<競争移動/庇護移動>
社会移動の原理が学歴の獲得などの競争によって行われること。学歴や資格、階層によって、社会的地位が決定されこれが変えられないこと。
<無党派層/DK層>
無党派層は、政治に関心がないわけではなく、投票もするが、特定の政党を支持しない層。日本に特有。DK層は、政治に関心がない層。どの社会にもいる。
<中流/中間/中>
中間層は、階層の職業的区別。中流は、人々の階層帰属意識によるもの。中は自らを意識的に中だと呼ぶ人。
<制度的/非制度的政治参加>
選挙への投票や立候補などの制度的な政治参加。社会運動への参加など制度に規定されない方法での社会問題への取り組み。
<政党支持の集団モデル/心理モデル>
集団モデルは、国民革命と産業革命が生み出した4つの要素が、生み出した集団の分離が政党支持につながると考える。心理モデルは人種や宗教、階層が総合的に生み出した個人の心理が特定の政党への支持につながると説明する。
<エリート主義的/平等主義的政治参加理論>
エリート的は、市民は非合理的な存在なので、無知な者に政治的意思決定権を与えない方がよく、エリートに政治を任せた方がいいと考える。DK層は、安定した政治に不可欠である。平等主義的は、政治的無関心は、政治の利害の少なさと未熟さのためであり、多くの政治への参加は社会全体を成熟させる。
<階級政治/地位政治>
階級制時は、利害政治のことで、集団的ないし組織的利益の追求から生ずる利害対立を調停し、利益分配を通して社会統合を図ろうとする政治。地位政治は、社会的地位への関心や現状をめぐる不安感が人々の政治的意識・行動の源となっている政治。
<コーホート(世代)/時代>
世代は同じ歴史的体験を背負う集団。コーホートは同時出生集団。コーホート分析は、同時出生集団から政党の支持を分析すること。ある世代は保守化するがある世代はしない。時代分析は、社会の意識の推移や政情によって政党の支持を分析すること。加齢効果による年齢階層はいつでも形成されると考え、すべての年代の人の支持の推移を重視する。
<マルクス的社会問題/新しい社会問題>
従来の社会問題では、社会問題を社会構造=資本主義による階層や階級が生み出していると考える。失業や貧困など。新しい社会問題は、脱物質的価値観によって浮上した、環境問題、女性問題、核問題など資本主義固有ではない問題。