『絵でみる暮らしのフランス語』小林茂、井村治樹(大修館書店、1998年5月)
外国での実生活で必要なモノの名前を絵をグラフィカルに覚える!!
日本で生活してフランス語を勉強している限りでは想像ができないが、フランスでの実生活では必要になってくるフランス語のモノの名前を様々な場面の情景の絵で覚える単語集です。
全体の構成は、都市の屋外や施設、商店とその商品、交通などに関する「LA VILLE」、住宅や屋内とそのインテリア、家で使う文房具や音響機器、工具などの名前が収録された「LA MAISON」、身体や顔の部位やファションに関する「LE COURS ET LES VETEMENTS」の大きな3つのパートに分かれます。
本文ページは、都市や室内の情景の大きな絵があってそこに数字がふられていたり、顔や身体の部位に数字がふられていて絵の外側に単語の情報が書かれている。または、モノの絵が数個~沢山ページの中に並べられていてその絵の下に単語の情報が書いてある、という構成になっています。単語の情報はフランス語の綴り、その読みがな、名詞の性、単語の意味が書かれています。
囲み記事として、その場面に関連するフランスの文化やフランス語に関するコラムが20個ほど挿入されています。
都市や室内などの絵は、題材ごとに情景のある展望図が書かれていて絵本を見ているようで楽しいです。なかなか覚えることができなかったり、実際話すときに思いつかないようなものの名前をイラストで楽しくオシャレにグラフィカルに覚えていくことができます。わからないものがあるたびに”Qu’est-ce que c’est?”と尋ねまわる必要がなくなります。
ただイラストがペンと水彩絵の具で描かれたラフでカラフルな感じのものなので、リアルさがなく、何を書いているのか解りにくいものがある、という点がやや残念です。
旅行などでフランス滞在を予定している方、楽しくフランス語を勉強したい方にオススメです。
Au revoir!!