『バーナード先生のネイティヴ発想・英単語』クリストファ・バーナード(プレイス河出書房新社、2004年6月)
基本名詞の表現のヴァリエーションや語の連関からヴォキャブラリーを強化する。
通常は動詞の持っている用法や原理的な感覚を学ぶのが類書の傾向ですが、この本は動詞を中心にしてヴォキャブラリーを増やすことと英語とそれがつくる言語の世界の理解を目指します。
「名詞が動詞(そしてその他の言葉)を文の中に連れてくる」という考え方である「名詞の文法」から英語のボキャブラリーを広げることをコンセプトにしています。理論的には、単語が誘導してくるコロケーションの固まり(チャンク)を覚えたり、冠詞や形容詞、動詞、動詞につく副詞、単語がつくるフレーズの「文法」を学んだり、「生活空間」の中での単語同士の連関から自然にボキャブラリーを増やしていくことで、ネイティヴと同じ発想でヴォキャブラリーを増やします。
本文のページの構成は、すべての単語で2ページがひとつのユニットになっていて、101の単語がアルファベット順にならんでいます。まず見出し語とそれの名詞が可算名詞か非可算名詞化が表示されます。まず、「文法・語法情報」として文法・語法面での注意事項と日本と英語圏での文化的な意味の差異について解説します。これ以降の表現やフレーズの紹介の項目は単語によって種類が違っていて以下のものから3~4の項目が紹介されます。「○○からのバリエーション」として、その単語につく様々な形容詞がついた語や関連表現を紹介します。「○○が連れてくる動詞」として見出し語の動詞がついたフレーズを紹介します。「関連表現」として見出し語を含まない単語やフレーズを含めた表現が紹介されます。「決まり文句」では、見出し語を用いた慣用表現が紹介されます。「「○○」に関わる表現」では、その単語の中心になる意味や状況に関連するその単語を使ったフレーズや表現が紹介されます。(roadでは、「位置」「ナビ」「行動」が取り上げられます。)「ストーリー」では、その単語を用いた文章とその日本語訳が紹介されます。
名詞の意味や表現にスポットを当てた新しいタイプの英語教材です。
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