システム英熟語Ver.2 霜康司 刀祢雅彦 駿台文庫

『システム英熟語 Ver.2』霜康司、刀祢雅彦(駿台文庫、2002年4月)
動詞や前置詞の意味やイメージで覚える英語塾語集!!
無秩序な熟語の列挙を丸暗記していくだけでは、効率的に熟語を覚えられないし、原意やイメージを掴むことができず熟語の量や類似・関連する熟語との関係の把握を発展させていくことができない。この参考書は、英熟語を徹底的に体系化し、丸暗記ではなく動詞や前置詞の意味やイメージを捉えながら有機的な熟語の理解を目指した画期的な参考書。
パートは、1.基本動詞でとらえるイディオム、2.前置詞でとらえるイディオム、3.副詞でとらえるイディオム、4.数と量のイディオム、5.名詞でまとめるイディオム、6.形容詞の文型とイディオム、7.助動詞のイディオムの7つだが、300ページ中、200ページが、1と2の基本動詞と前置詞のイディオム。
熟語を前置詞や副詞、基本的な動詞でグルーピングし、まずその動詞・前置詞・副詞の持っている元々の意味やイメージをわかりやすく丁寧に解説して、機能や意味で分類して、最重要イディオム→関連するイディオムの順に紹介していく。
comeとbring、keepとholdといった、自動詞と他動詞、状態に対するイメージの違いや、giveとtakeといったほぼ反対の意味になっている動詞のイディオムが並行して解説されていて、効率的に豊かに意味を理解することができる。
前置詞ではまずその前置詞の持つ空間的イメージをわかりやすく解説して、意味や機能別にイディオムを分類して掲載しています。
この本の使い方は、「覚える参考書」ではなく「読む参考書」なので、ただひたすら丁寧に少しづつ読んでいくしかありません。CDが発売されていないのが残念ですが、暗記ではなく読んで意味やイメージをつかむための参考書なので、それを重視する感覚で読みましょう。
同じように動詞や前置詞ごとにグルーピングされた熟語集で、かつ音声重視の教材である『キクジュクBasic1800』などと並行して一日おきにやっていくことをオススメします。
ネイティブと同じように意味を理解して熟語を覚えることができるので、英文の読解力やリスリングの理解力が飛躍的に向上すると思います。受験生だけではなく、むしろ社会人やTOEICの受験などで英語を学ぶ方にオススメしたい一冊です。