『VOAニュースフラッシュ2009年度版』(アルク、2009/01)
ニュース英語をリアルタイムで聴くための準備に最適。
CDには、ほとんどが1分半から2分、2つ3分ほどのニュース・アンカーのナレーションが、インタビューや会見、解説などの音声を交えながら40本収録されています。
本は左ページに英文でのニュースの原稿が、右ページに難しい語句や固有名詞の意味や解説と本文の日本語訳が載っています。
内容は大きく分けて、特集・2008大統領選挙とバラック・オバマ、ワールド・ニュース、社会問題、科学・技術、健康・医療、芸能・スポーツの6つです。どのニュースもメジャーなもので当たり障りの無い内容です。「パリのカフェでの禁煙法の施行」「iPhoneのインドでの発売」「他者とのコミュニケーションが知性や認知能力を高める」といったマイナーでおもしろい話題も収録されています。大統領選挙以外は、アメリカではなく様々な国のワールド・ニュースが中心になります。
はじめの方の大統領選の話題は、ほとんどが選挙の制度的なあるいは投票の過程を追っているだけのなので、特に選挙が終わって結果を知っている今では、味気ない感じです。オバマ大統領の就任演説も3分ほど収録されています。
政治・選挙関係、軍事関連のボキャブラリーや固有名詞、日本人にはわかりにく口語的な言い回しは、右側のページに訳や解説がしてあるので、予備知識がなくても読めるようになってます。口語や、書かれた文章ではない実際のラフな会話も少し学ぶことができます。
CNNやBBCほど早くなくクセの無い端正な英語です。だから、民放ではなくNHKのニュースを聞いてるようなお堅い(square)なおもしろみの印象があります。だからこそ、CNN・BBCよりはかなり聴きやすいです。ナレーションもテレビベースではなくラジオベースなので音声で聴いたり文字で読んでわかりやすいと思います。
一つのパートのCDのナレーションを聴きながら日本語訳を読んで、また戻って次はテクストをナレーションに合わせて黙読するか音読する。一つのパートが1分30秒から2分なので、5~7回これを繰り返して、後は移動中などにナレーションを聴くのが僕のおすすめの使い方です。
これを聞き取ることができれば、VOAやBBC World Newsは生で聞くことができるようなると思うのでがんばってください。
それでは。
Goodbye! See you again!!