形而上学・存在論・認識論
『哲学の歴史』新田義弘(講談社現代新書)
形而上学・認識論を中心として簡潔で明解な思想の展開を捉えた古代〜近代哲学史。
『カント入門』石川文康(ちくま新書)
『現象学入門』竹田青嗣(NHKブックス)
『ハイデガー すべてのものに贈られること:存在論(入門・哲学者シリーズ)』貫成人(青灯社)
ハイデッガーの存在論とそのキー・タームを最もわかりやすく解説しながら、人間の存在の構造、存在意義、存在価値のあり方を教える。
論理学
『詭弁論理学』野崎昭弘(中公新書)
定評ある論理学の入門書。
『逆説論理学』野崎昭弘(中公新書)
『まったくゼロからの論理学』野矢茂樹(岩波書店)
『論理学』野矢茂樹(岩波書店)
倫理学
『倫理学入門』宇都宮芳明(ちくま学芸文庫)
『善と悪 倫理学への招待』大庭健(岩波新書)
『現代倫理学入門』加藤尚武(講談社学術文庫)
責任論
『「責任」はだれにあるのか』小浜逸雄(PHP新書)
『「責任」ってなに?』大庭健(講談社現代新書)
コモン・センス論
『共通感覚論』中村雄二郎(岩波現代文庫)
幸福論
『幸福とは何か ソクラテスからアラン、ラッセルまで』長谷川宏(中公新書)
ソクラテスやアリストテレス、エピクロス、セネカなど古代の哲学者たちが求めた知性的な幸福や中庸の徳、心境の平静、ヒュームやカント、ベンサムなど近代の哲学者の感覚論や道徳論、快楽説と幸福との矛盾、メーテルリンクやアラン、ラッセルなど現代の哲学者が求めた郷愁や希望、楽天的な心の安らぎゆとり、コモンセンスに基づいた心の平衡としての幸福、西洋哲学史の様々な幸福論を紹介・検討して、産業社会化・消費社会化・グローバリゼーションに対抗する穏やかで静かな日常生活が幸福であり、その範囲を見定めるつくることが今日の幸福論の課題だとする。
『バカロレア幸福論 フランスの高校生に学ぶ哲学的思考のレッスン』坂本尚志(星海社新書)
フランスの大学入学資格試験あるいは中等教育修了資格試験であるバカロレアの哲学論文(デセルタシオン)のその独特のあり方と論述の「型」と解法、回答例を紹介してその思考の方法による論理的思考と批判的思考の重要性を述べる。本書は本格的な幸福論の本ではなく、幸福説解説書で、幸福を例題にしたフランスの哲学教育と独特なバカロレアの哲学試験の紹介本です。
美学
『美学への招待』佐々木俊一(中公新書)
『芸術の哲学』渡辺二郎(ちくま学芸文庫)
時間論
『「時間」を哲学する』中島義道(講談社現代新書)
『時間論の構築』中山康雄(勁草書房)
政治哲学
『はじめての政治哲学』小川仁志(講談社現代新書)
『近代政治哲学 自然・主権・行政』国分巧一郎(ちくま新書)
身体論
『悲鳴をあげる身体』鷲田清一(PHP新書)
『精神としての身体』市川浩(講談社学術文庫)
『<身>の構造 身体論を超えて』市川浩(講談社学術文庫)
愛の哲学
『四つの愛』C.S. ルイス(新教出版社)
恋愛の哲学
『「恋する身体」の人間学』小浜逸郎(ちくま新書)
『恋愛のディスクール』ロラン・バルト(みすず書房)
心理学以前の心理学
『アリストテレス 心とは何か』アリストテレス(講談社学術文庫)
『アウグスティヌス 「心」の哲学者』出村和彦(岩波新書)
『情念論』ルネ・デカルト(岩波文庫)
『人性論』デイヴィッド・ヒューム(中公クラシックス)
心の哲学
『心の哲学入門』金杉武司(勁草書房)
労働の哲学
『近代の労働観』今村仁司(岩波新書)
経済思想史
『入門経済思想史 世俗の思想家たち』ロバート・L・ハイブブローナー(ちくま学芸文庫)
『貨幣の思想史』内山節(農山漁村文化協会)
経済学の哲学
『経済学の哲学 19世紀経済思想とラスキン』伊藤邦武(中公新書)
消費社会論
『消費社会の神話と構造』ジャン・ボードリヤール(紀伊國屋書店)
現代文化論
『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』東浩紀(講談社現代新書)
ファッションの哲学
『ちぐはぐな身体―ファッションって何?』鷲田清一(ちくま文庫)
『モードの迷宮』鷲田清一(ちくま学芸文庫)
暴力論
『暴力批判論 他十篇』ヴァルター・ベンヤミン(岩波文庫)
『暴力のオントロギー』今村仁司(勁草書房)
戦争論
『戦争論』多木浩司(岩波新書)
言語哲学
『言語哲学 入門から中級まで』W.G.ライカン(勁草書房)
『現代言語論 ソシュール フロイト ウィトゲンシュタイン(ワードマップ)』立川健二、山田宏昭(新曜社)
言語学、記号学、分析哲学から精神分析、経済学まで様々な分野の言語哲学と言語思想を紹介する。